冬のガラスのお手入れNG集!霜取りでやってはいけない3つのこと
朝、車に乗ろうとしたらフロントガラスが真っ白に凍っていて焦った、という経験がありませんか。
この「霜取り」の作業、実はやり方を間違えるとガラスに大きなダメージを与えてしまうことがあるのをご存知でしょうか?
今回はガラスの専門家として、愛車の大切なガラスを守るために絶対に避けていただきたい「霜取りNG行為」と、安全で正しい霜取りの方法をご紹介します。
NG行為 1: 熱湯や温水をかける
「早く氷を溶かしたい」と沸騰したお湯や熱いお湯をガラスにかけるのは、最も危険な行為です。
ガラスの外側はマイナスに近い極低温なのに内側には高温のお湯が一気に触れることで、ガラスに急激な温度差が生じます。
これによりガラスが耐えきれずに割れてしまう「熱割れ」を引き起こす可能性が非常に高いです。
もしお湯を使う場合は、人肌程度のぬるま湯を少しずつかけるようにしましょう。
NG行為 2: 金属製や硬すぎるスクレーパーでこする
市販の霜取りスクレーパーには様々な種類がありますが、金属製のものやプラスチックでも角が鋭利なものは要注意です。
霜の下には走行中に付着した目には見えない砂やホコリが残っています。硬いスクレーパーで力を入れてこすると、その砂やホコリがサンドペーパーのような役割を果たしガラス表面に無数の微細な傷をつけてしまいます。
この傷は光を乱反射させ、夜間の運転や対向車のライトが異常に眩しく感じる原因になります。
NG行為 3: ワイパーで無理やり氷を動かす
エンジンをかけ、デフロスターが効くのを待たずに凍結した状態でワイパーを動かすのは絶対にやめましょう。
ワイパーのゴムブレードが氷に張り付いた状態で無理に動かすと、ゴムがちぎれたりブレードが曲がったりして故障の原因となります。
さらに凍った氷の塊でガラス表面を引っ掻いてしまい、大きな傷をつけてしまうリスクもあります。
安全で正しい霜取りの基本手順
ガラスを傷つけずに効率よく霜を取るための基本は「急がないこと」です。
1. エンジンをかけ、デフロスターをオン
外気を取り込み風量を上げすぎずに、ガラス全体をゆっくりと温めるのが基本です。
2. 解氷スプレーを使用
市販の解氷スプレーを吹きかけ霜を溶かします。スプレーに含まれるアルコール成分で効率よく氷を溶かすことができます。
3. 柔らかいスクレーパーやヘラで除去
溶け始めたら柔らかいプラスチック製のヘラやブラシで優しく取り除きましょう。
もしガラス表面に油膜や汚れが残っている場合は、霜が特に張り付きやすくなります。
安全な冬の運転のためにガラスのお手入れでお困りのことがあれば、いつでもゴトウ自動車ガラスにご相談ください。


